インタビュー

case03 好きを仕事に、子育てとの両立

Interviewee

奥 雅子

企画マーケティングと講師業

幼少期から音楽や絵を描くことが好きだったはずが、高校の流れから大学はなぜか英文科に入学。早い段階から「進路を間違ったかも」と須澤先生に相談。

間違えてしまった進路

須澤:就職活動はどうでした?
確か1年の早い時期にすでに自分の気持ちに気付いていたけど、須澤先生に相談して思考が開けたイメージ。

須澤:1年の時点で相談に来た理由は?
いずれ3回生で取り組むし、早めに聞いておきたいと思いました。でも本当は自分の得意を活かして芸大を志望すればよかったものの、英文科に入ったので最初から「これは間違えた」と思っていました。やはり美術を学びたかった、英文科でいったい何をどうすれば良いのか・・と相談に行ったことを覚えています。

アルバイト経験から広がる視界

須澤:結果的に早くから相談して良かった?
そうですね。大学に入りたてで色んな知識もなく、誰に相談して良いかも分からなかったので、大学の中でそのような悩みを聞いてもらえた事は自分にとって大きかったです。あの頃は無知だったので、デザイン系の仕事のアルバイトをすればどうか?というアドバイスは、目からウロコでした。そんな方法あったのだ!と嬉しい気持ちになりました。好きなことを学ぶには学校に行かねば、という先入観というか、視野が狭くなっていたかもしれません。
須澤:私自身も若い頃、アルバイト先にそのまま就職して今がある。その話しをしたかもしれないですね。
そのアルバイトはどうでした?
実際行ってみて本当に良かったです。お給料をもらいながら「好きなこと」が学べるなんて、そのデザイン事務所も良い人ばかりで、あの経験は振り返ってみて大きな転機になりました。

あまり堅く考えず、やってみた方が早い

須澤:学生時代にもっと身につけたほうが良かったと思うことは?
アルバイトでも何でも実務経験してみたほうが早いと思います。私の場合、社会人マナーなども先にもうちょっと身につけておけば良かったと思います。でも矛盾するようだけど、社会人になる前は募集要項や企業理念などを良くも悪くも真面目に捉えすぎていて、すごく緊張して構えていたけど実際中へ入ってみて思うのは、そこまで堅く捉える必要もなかったのかなという気持ちでした。

須澤:今の仕事になったプロセスは?
アルバイトのデザイン事務所で視界が拓けて、その後はグラフィック関連の会社や女性や子ども向け商品の企画やMDの仕事など色々やりました。人の生活に密着する商品の企画や女性のためのデザインや商品に関わる仕事をしてきて本当に楽しかったです。その後は結婚して子どもが生まれて、今度は母親になってからは視点が少し変わりました。今まで学び、得てきたことを子どもに対して注ぎたいと思うようになりました。

続けてみることも大切

須澤:経験した仕事で得たものは?
仕事の内容として自分だけで完結するような種類でもなく、デザイナーや責任者など複数の人とグループで進めることが多く、対人能力とか認め合うこと、お互いに信頼して任せ合うことを学びましたね。そして不思議なことに、デザインをすることを掘り下げたいと思っていたはずが、そのような調整役というかディレクターポジションの仕事が妙に楽しくて、自分でも気づいてなかったけどそっちだったのか、と思いました。やっぱり経験してみないと分からないですね。

須澤:適材適所はどうやって決まると思います?
自分の得意分野を掘り下げることで会社や社会に貢献し、それを続けることで自分も楽しくなり、自然とそれが適材適所となっていくと思います。仮に好きかどうか分からない状態でも、続けるうちに好きになっていくこともあると思うし、私も気の進まない仕事をいくつかして、今はそう思います。
須澤:やりたくない仕事をさせられて悩む人も多いなか、そうなると良いよね。

子育てとワークシェア

須澤:子育てと仕事のバランスはどうですか?
働くママとして時間の制約が本当にきついです。毎日育児と家事と仕事と、“どれだけやることがあるんだ”と思います。子どもがまだ小さいので、「自分にしか出来ない仕事」はなるべく持たないようにしています。完全にワークシェアの考え方で、まわりの人と協力しながらやっています。子育てとの適度なバランスをキープするためにも、仕事への取組み方や考え方は社会全体がその方向にもっと進む必要を感じています。

須澤:では最後に、何のために働きますか?
自分完結するような仕事ではなく社会と繋がり、人同士とも繋がることを、自分のやりがいとして働いていきたいと思っています。

メッセージ

大学に入学後、間もなくして私の部屋にやってくるなり、“美術系のデザインなどの勉強をしたかったです。大学の学科を間違えたかも…” と。やりたいことがあるのは素晴らしいから、現場で学びながら、自分の思いが本物か確かめたら…とアルバイトを薦めたところ、大学もアルバイトも頑張り、そのままその業界で大活躍です。久しぶりに出会ったら、多くの子どもたちや大人に、色々なイベントや教室を開催し、やりがいある本当に好きな仕事を楽しく続けています。自らの好きなことだから続けられ、多くの人から喜ばれるのは、一つの選択肢です。